アオイ商会、遺品整理でひと月600万 ヒアリング心がけ 民芸品買取
2020年04月12日
一都三県を中心に遺品整理・生前整理を行う『アオイ商会(埼玉県さいたま市)』は他社の取りこぼした案件も積極的に獲得し、一月で600万円近く売り上げる。
アオイ商会のサイト
同社は一月で20~30件ほどの遺品・生前整理案件の出張に出向き、一件につき1~2時間かけて民芸品や骨董品やアンティーク品等を査定する。
同社の強みは案件をえり好みしないことにある。創業から25年に渡って様々なお客と接するうちに、他社が取りこぼしてきた案件にも魅力があると判断した。
「どんな案件でもヒアリングを怠らないことで次に繋がることが多い。たとえば、依頼者が僕らに見せようとしないものに希少価値があったり、成約しなかったケースでもうちを気に入ってくれて親類や友人を紹介してくれたり。同業の中には数秒で買取の可否を判断する業者もいるが、弊社では10~15分はまず依頼者の話を聞く。たとえば親の介護を本格的に始めるためにスペースが欲しかったなど理由を深堀りできれば、より親身な助言ができる」(坂地賢一代表)
坂地賢一代表
第485号(2020/4/10発行)2面