キャバクラオーナー名乗り「ビンゴの景品にしたい」
千葉県のリサイクルブティックAに、キャバクラの経営者を名乗る40代の男性が訪れた。
店で開催するビンゴゲームの景品に使いたいからと、中古ブランド品を求めにきたと言う。折しも季節はクリスマス前。信憑性があった。
30個くらいまとめて買いたいというので、Aの社長は少しずつ男性に商品を紹介していった。
廉価なコーチや、少し汚れのある商品を見せると「これは景品に向かないなぁ」と返す。シャネルを出すと、「いいなぁ、これは人気あるしな」などと熱心に吟味する。やがて話も盛り上がり20個購入する商品が決まったが、まだ足りないというのでAの社長は倉庫に商品を取りに行くことにした。その間15分、店内には他のスタッフが居たが、Aの社長が戻った時には男性の姿と共に60万円のケリーが消えていた。
「本当に話し方が巧みなんです。1時間も熱心に話していたし、すっかり私もスタッフも信頼してしまいました」
337号(2014/02/10発行)3面