アルティジャーノ チャオ、欧州高級紳士服のリユース店「新システム開始」
2020年10月09日
欧州高級紳士服のリユース
来店予約導入し新装開店
1点につき10~15万円の高級商材を扱う
欧州製高級紳士服のリユース品を販売するアルティジャーノ チャオ(愛知県名古屋市)は名古屋本店を新装開店し、事前予約をもとに1人につき2時間の接客時間を設けるなどした新システムを10月1日より開始した。コロナを受けて、販売路線をこれまでの「不特定多数」から「特定少数」向けに転換した。顧客満足度を飛躍的に高め、コロナで減退した対面販売を強化したい考えだ。
新システムは、事前予約を受けた際に顧客の目的や希望をヒアリングし、そこから店長自ら数時間かけて提案内容を吟味し、当日は2時間の接客枠を設けて対応するというもの。予約は1日につき3名まで受け付け、例外として火曜・金曜には誰でも来店可能という方式を採用している。
コロナ以前から来店した顧客同士が鉢合わせし、どちらに対しても中途半端な接客に終わるという苦い経験もあり、新システムを考案していた。そこにコロナの流行を受けて、「導入への思いが確信に変わった」と丹下徹社長は話す。
同店はスーツを100着、ジャケットを150着、靴を200足近くそれぞれ在庫として抱え、顧客単価は10~15万円程度。顧客としては会社幹部、個人事業主、士業、医者など富裕層が多い。新店舗は場所を栄地区から名古屋駅近辺に移動し、遠方からの顧客も気軽に来られるようにした。「顧客が必要とする最大限のおもてなしができるシステムを構築した」(丹下社長)
丹下 徹社長
第497号(2020/10/10発行)5面