海外の2次流通 Vol.31
「東南アジアのアマゾン」と呼ばれる
アリババ傘下のECショッピングサイト
LAZADA(ラザダ)
タイのホームページ。タイではシェアNo.1のECプラットフォームだ
ドイツ企業がシンガポールを拠点にスタート強みは中国製品を中心とした価格の安さ
「東南アジアのAmazon」と呼ばれるLAZADA(ラザダ)はタイ、フィリピン、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナムの6カ国で展開している。タイではNo.1のECプラットフォームだ。LAZADAは2012年3月にドイツのインキュベーター、ロケット・インターネットがシンガポールに拠点を置いてスタートした。2016年4月に中国のアリババグループが10億ドル(約1,080億円)で買収、人口5億6,000万人の東南アジアマーケットに強固な基盤を築いた。既にAppleやSAMSUNG、CONVERSE、New Balanceなどの大手メーカーに加え、ローカルの大手企業も出店しており、2030年に3億人のカスタマーにサービスを提供することを目指して成長を続けているという。
銀行口座やクレジットカードの普及率が低い東南アジアの実情に合った支払い方法を提供
LAZADAの特徴は2つある。1つはMade in Chinaの商品が大量に出品されているため、全体的に価格が安いことだ。例えば、フィリピンのLAZADAを見ると、中国系のROMOSSという中国系企業が販売している定価499フィリピンペソ(約1073円)のマイクロUSBケーブルは92%引きの38フィリピンペソ(約82円)だ。
第501号(2020/12/10発行)10面