大阪の古書店の歴史を綴る「百年史」
2025年03月29日
大阪府古書籍商業協同組合(大阪府大阪市 以下:大阪古書組合)の 創立100 周年を記念する「大阪古書組合百年史」が2025年2月1日に刊行された。組合員の悲願だったという「百年史」には、"古書に取り憑かれた"大阪の古書店たちの物語が詰まっている。
発刊は組合員の長年の悲願
関東大震災で
組合創立の機運高まる
大正13年(1924年)の大阪古書組合創立以前、大阪市内では古書店同士が市会(交換会)を次々と立ち上げ、東西南北の4区毎に会員組織ができていた。
東京ではすでに大正9年(1920年)に東京都古書籍商業協同組合を創立。刺激を受けた大阪は、組合創立に向けて、話し合いの場を持ったものの、4区の構成員数の格差などがあり、1つにまとまる意義を見出せないままでいた。
組合創立の機運が一気に高まったキッカケは、大正12年9月に発災した関東大震災だ。
第604号(2025/03/25発行)19面