コロナ下で広がる無人店、独自色を足して差別化

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コロナ下で広がる無人店、独自色を足して差別化

2021年06月05日

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コロナ下で中古業界でも無人店の業態が広がっている。古書店や古着店はすでに紹介してきたが、今回取り上げる店はいずれもそこに独自色を足して差別化している。

無人店、古書に古着

独自色出して差別化

ひみつの本屋

店を見つけ出すのも楽しめる店を見つけ出すのも楽しめる(ひみつの本屋)

入場料取る古書店人と町を繋ぐ

ひみつの合同会社(静岡県熱海市)が6月1日に開店した無人古書店「ひみつの本屋」は新しいコンセプトで注目を集める。入店には500円の入場料が必要というもの。古書を3冊まで街なかに持ち出すこと可能で、「立ち読みではなく街読み」という考えのもと、お客を外へ連れ出して地域の活性化に貢献する。

シェア本棚「西日暮里BOOK APARTMENT」の管理人を務める田坂創一氏と同サービスに関わっている女性の二人で共同経営する。CFで事業の開業資金の一部を調達しており、廃業した映画館の跡地に出店。

4.5畳の店内に入るには500円(1日利用) か2000円(一ヵ月利用)の利用券を購入。近隣にある5つの飲食店で入室に必要な鍵を借りられ、小説・エッセー・自己啓発など様々なジャンルの古書を3冊まで、一泊二日という期限内で外に持ち出すことができる。古書を熱海の喫茶店や温泉施設等に持ち込んでもらい、「街歩き」と読書の両方が楽しめるように意図している。

田坂創一 氏田坂創一氏

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第513号(2021/6/10発行)10面

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