アンドトランク、シニア世代からの『宝物』買取

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「バイヤー道」

アンドトランク、シニア世代からの『宝物』買取

2021年08月07日

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バイヤー道

買取バイヤーの現場でのエピソードとともに、接客の術を問うコーナー。国内に7拠点を展開し、出張買取を営むアンドトランクの小向さんから話をきいた。

「売る気1%でも、僕らは行きます」

アンドトランク 小向恭太さんアンドトランク

ニーゴ・リユースの屋号で出張買取を営むアンドトランク(北海道札幌市)。新聞やラジオなどマス広告により、主に60代以上からの依頼を集めている。専門商材はカメラや楽器、オーディオなど若い頃からの趣味品と言えそうなモノばかり。自分の〝宝物〟を手放すかどうか、業者を何度自宅に呼んでも腹をくくれないシニアは多いのだという。

「オーディオあるから見にこーい」。5年前、道内全域を担当していた小向恭太さんのもとに、60代男性から依頼が入った。本社のある札幌から男性宅がある帯広まで、片道3時間をかけて伺った。

男性はいきなり、「これを聴いてもらってから」と、タンノイのオーディオからクラシックを流した。オーディオは3部屋に置かれ、小向さんは男性に誘導されながら1部屋ずつ回った。「50年も前に作られたモノのようですが、綺麗に使われていますね」。褒めることを徹底する。

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第517号(2021/8/10発行)13面

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