中古サブカル店のまんだらけ、違法営業で書類送検
2021年11月08日
アダルトDVD等を扱う店舗が違法営業にあたるとして、中古サブカル店のまんだらけ(東京都中野区)が書類送検された。法律が定める禁止区域での「アダルト店」営業が問題になった。同社が10月25日に公表した文面によると、「法解釈について誤認」していたという。アダルト店の定義はわかりづらいものとされているようだが、「取扱い7割」が線引きとなる。
まんだらけは風営法が定める禁止区域で営業を行い書類送検に
風営法「アダルト店」、線引きは"取扱い7割"
まんだらけが今年8月に中野ブロードウェイに開設した「禁書房」は、主にアダルトDVDやVHSを扱っていた店舗だった。これが「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)」が定める禁止区域での営業にあたるとして、同社は警察より注意を受けていた。営業継続をしていたことで10月22日、風営法違反容疑で書類送検された。
同法の2条6項5号では、「店舗を設けて、専ら、性的好奇心をそそる写真、ビデオテープその他の物品で政令で定めるものを販売し、又は貸し付ける営業」を、「アダルトショップ」だとしている。この業態について、同法28条では学校や図書館、児童福祉施設、さらには都道府県条例で定める施設の敷地の周囲200メートル区域内で営業することを禁じている。禁書房が入る中野ブロードウェイは東京都にあり、都の条例では対象に病院や診療所を含んでいる。禁書房の200メートル内に病院があることから違反営業となってしまった格好だ。
今回の焦点は、風営法が定めるアダルト店に禁書房が該当したということだ。アダルト店とは先述の同法2条6項5号の通りだが、重要なのは「店舗を設けて」「専ら」の解釈だ。
第523号(2021/11/10発行)26面