コロナ以後、人件費など固定費を抑えて低単価で販売する無人店舗が増加傾向だが、10月1日にオープンしたここほれワンワン(秋田県潟上市)では、有人で全品300円(子供服200円)の低単価で古着販売を行っている。宣伝費や仕入れなどを抑えることで運営を可能にしている。1日で300名以上の来店があるなど好調に推移している。
全品300円で店舗集客を促す
誰でもおしゃれを楽しめる古着屋を目指す
店内商品は全品300円で販売。マネキンでスタイリング提案も行う
「お金がなくて色々な洋服を購入することをあきらめる現状を変えたい。誰でも欲しいものを購入しておしゃれを楽しんでほしいです。『オシャレを諦めない』をテーマにオープンしたきっかけの一つです」と話すのは阿部真理社長。同社では店内商品をブランド問わず全品税込300円(子供服は200円)で販売している。中にはシュプリームなど認知度が高く人気で分かりやすい商品を混ぜて販売している。「多くの商品の中から、他では300円で買えない商品を見つける宝探しのような感覚を持ってもらえますし、良いものを購入したら誰かに自慢したくなるようで、インスタグラムのストーリーにアップしてくれる。その投稿を見たフォロワーが興味を持ってくれて、新規利用者の来店に繋がるため来店促進と認知度向上につながっています」と阿部社長。そのほかにも、商品ごとに価格を変更するには、値札をつける作業に時間がかかってしまうことや、高単価で売れるものをオンラインなどで販売する場合にも出品などの作業で時間がかかってしまうため、商品の価格を統一した事で作業効率が上がっている。
第523号(2021/11/10発行)12面