ニコンシステム(東京都品川区)がささげ業務用に開発したECバックヤード支援システム「SAI SOON(サイスーン)」が昨年、リユース企業向けのアップデートを実施した。新たにスマートフォンでの撮影に対応し、手軽さを向上させている。
自動採寸で「ささげ」効率化
リユース参入見据えスマホに対応
撮影には専用台を使用する
写真から自動で測定
3枚の写真を同時出力
ささげはEC用語で、撮影・採寸・原稿という出品時の業務を指す。リユース事業者は一点物を扱う都合上、一次流通企業に比べ撮影や採寸回数が多くなる傾向にある。サイスーンはささげ支援ツールの中でも「自動採寸」を特徴としている。自動採寸によって徹底的な効率化を目指せるのが強み。同機能では、撮影した衣類の画像からAIが種類を自動判別し、着丈や肩幅、袖丈、股下などの箇所を自動採寸する。採寸情報が入ったデータは白抜きなどの加工をした通常の画像と同時に出力される。
商材は衣類やバッグ、シューズ等に対応する。撮影時は専用の撮影台が必要。撮影台は、斜めから撮影しても正面から撮影したように補正する機能を持つ。
撮影時には、予め設定した部位を拡大した画像の生成も行う。1枚の写真撮影で商品全体、一部拡大画像、採寸データ入り画像の3枚を白抜き・調整した上で同時出力するため、撮影の枚数や時間の削減につながる。
第528号(2022/1/25発行)17面