都内で「ムジンノフクヤ」を展開するダルマン(東京都中央区)では、古着ビジネスの立ち上げを検討するクリーニング店の支援に乗り出している。2月に東京ビッグサイトで開催された「クリーニング産業総合展2022」(主催:全国クリーニング生活衛生同業組合連合会)にて、業界関係者に向けて講演を行った。
クリーニング店はコロナで売上が減少
ダルマンの平野社長が展示会でクリーニング事業者に古着ビジネス参入について講演した
コロナ禍による外出控えなどが影響し、売上げを落としているクリーニング店に向けて、古着ビジネスの立ち上げやその後の運営面を支援していく。同じく衣服を扱うという面で古着は親和性が高いとされ、例えば仕入れた古着に対して自社で洗濯を仕上げ、商品品質を上げられるなどの強みを発揮できる。自店舗で古着を販売する想定であれば、ムジンノフクヤのように狭小スペースに古着を陳列して売り出すことも具体例として考えられるという。また自店舗で再販せずとも、店舗を窓口として既存客から古着を回収することで新品購入を促進し、その後のクリーニング利用を促す施策に役立つ可能性もある。回収した古着をダルマンが買い取るスキームでクリーニング店に新たな収益を生ませる例もあり得るという。「現在10社程度のクリーニング事業者からご相談をいただいている」(ダルマン平野泰敬社長)
第531号(2022/3/10発行)1面