携帯会社のNTTドコモ(東京都千代田区)とフリマアプリのメルカリ(東京都港区)は2月から順次、ドコモショップ店内にメルカリブースを設けたドコモ・メルカリコンセプトストアを、5店舗で試験的に開始した。両ブランドを掲げたこの店舗では、メルカリ専用ブースを設け、専任スタッフによる使い方のレクチャーを実施。また、撮影ブースや梱包資材を用意し、商品の撮影・梱包・発送のすべてをその場で完結できる。
ドコモショップにメルカリブース
出品や発送 その場で完結
撮影ブースと梱包資材の見本
両社は従来より、ドコモショップでメルカリ教室の開催やメルカリボックスの設置など、サービス提供を共同で行ってきた。今回の試みにより、ドコモは新たな客層との接点拡大、メルカリはオンラインでは獲得できない層にアプローチができる。
3月25日現在、吉祥寺店と名古屋栄店で既に実施。残りの3店舗は神奈川で、4月中に開始予定だ。吉祥寺店では1日に12~13人がメルカリブースを利用しているという。顧客は比較的中高年層が多く、アプリの基本的なレクチャーを受けている。実際に商品の撮影や発送を行う人は1日に7~8人ほどだが、「総合的には上々の滑り出し(NTTドコモ営業本部 岩城雅洋氏)」だという。
このコンセプトストアはドコモユーザー以外も利用可能で、実際に3割ほどの利用者は他社ユーザーだ。
「出品に不慣れなお客様の利用を後押ししていきたい」と営業本部の岩城氏は話す。
第532号(2022/3/25発行)6面