生前整理はシニアがやるものというイメージがありますが、本来は残りの人生を充実させるためにあるものです。何歳で取り組もうと、あらゆる片付けは生前整理なのです。今回は片付けをきっかけに、キャリアチェンジを果たした40代の女性のケースをご紹介します。
はるちゃんの なんでも おかたづけ!(神奈川県川崎市)
このユニフォーム姿で全国を駆け回っている
片付けをきっかけに
好きを仕事にした女性
「床が見えないお宅が大好物!」と語るのは、山中電機商会(神奈川県川崎市)が運営する「はるちゃんのなんでも おかたづけ!」の山中治子さんだ。元々は自宅を片付けるために整理収納を学んだところ、片付けが楽しくなって、9年前に起業。生前・遺品整理を含む幅広いサービスを展開し、全国から依頼が来る「おかたづけトレーナー」となっている。
そんな山中さんが最も印象に残っていると語るお客は、4年ほど前に依頼を受けた共働きの40代夫婦だ。夫婦ともに発達障害で、妻が山中さんの講演会に足を運んだのがきっかけで片付けを依頼された。
山中さんはお客の家を訪問する前にお客自身に片付ける部屋の写真を5枚以上撮って送ってもらっている。レンズを通すと、見慣れた風景が俯瞰でき、「こんなところに住んでいたんだ」に変わるからだ。
YouTubeで片付けの情報を発信している
第532号(2022/3/25発行)23面