出品代行事業やEC支援を行うMST(兵庫県神戸市)は5月、委託販売、出品代行システム「DKマスター」をリリースする。同社が10年以上手掛けている委託出品サービス「神戸オークション」のノウハウを活かし、現場目線で課題解決を目指した設計になっている。
管理ミス減り、作業時間が半減
ユーザーや商品をステータス管理
月3000点出品する
委託販売企業が開発
出品代行システム「DKマスター」は、個人や法人向けに委託販売や出品を代行する事業者、買取専門店向けに開発されたもので、預かりから販売までの業務を効率化できる。主な機能は、委託者の管理、出品データ作成、画像加工、モールでの併売だ。集荷から出品、販売等の一連の流れをこのシステム内で管理することができると言う。同社が運営する委託出品サービス「神戸オークション」では、毎月約3000点を出品。「煩雑な業務が多く、手作業では間違いが起きやすいため開発しました」と蓑代雄一社長は話す。
委託者の管理は宅配キットの発送等の集荷の段階から、出品、販売やキャンセル、返品等の状況をステータスで管理。ユーザーにマイページを持たせることで、委託した商品リストが作成され、いくらで売れたか等の状況が分かる。自動で作成する明細書の発行により、売上や手数料、入金予定額も把握できる。
委託の場合、所有権が自社にないため慎重な商品管理が求められる。届いた商品は、バーコード発行により単品管理を行う。出品時は同社で開発した画像加工ツール「トリミン」が利用でき、商品情報と画像ファイルを紐づけるリネーム作業が効率的に行える。ロケーション管理システムの「エアロジ」と連携することで、商品の所在管理にも対応する。
同社開発の画像加工ツール「トリミン」も利用可能
第534号(2022/4/25発行)19面