毎日ピンチ、でも倒産はしたことない!?古着で一世を風靡するドンドンアップ(岩手県盛岡市)岡本昭史社長による凄絶ノンフィクション体験記の第30回。
(前回までのあらすじ:強制送還の手続きでごねた事で、帰りの飛行機を逃してしまった岡本社長。泊まる場所に指定されたのはなんと刑務所。そして刑務所に移されるまでは、窓もなく息の詰まるような空港の独房に一時拘束される。ようやく独房を出られたと思ったら、次は手錠をかけられ護送車に乗せられて・・)
大殺界!? 壮絶な刑務所体験がまた僕を強くした
板のベッドで、グエエーが頭をかけ巡る
空港から刑務所はすぐ着くのかと思いきや、いつまでたっても到着しない。護送車の鉄格子から少し外が見え、高速道路を降りたのが分かったので、もーそろそろかなと思ったが、そこからさらに真夜中の山の中へドンドン車は進んでいった。この時には、「俺達は、実はアメリカの裏組織の実験台かなんかにされてそのまま消されるのかも」と本気で疑ったりもした。
が、そうこうしているうちに刑務所に到着した。僕達は囚人ではないのだが、刑務所の看守にとっては、そんなことはどうでもいいこと。全く特別扱いされず、淡々と実務を進めていく。指紋を取られて、犯罪者風の写真撮られて、まさに映画に出てくるあれ(前回は黄色い囚人服を着せられたが、今回は出るまでに5時間ほどしかないので、着なくてすんだのは幸いだったけど)。
第548号(2022/11/25発行)22面