毎日ピンチ、でも倒産はしたことない!?古着で一世を風靡するドンドンアップ(岩手県盛岡市)岡本昭史社長による凄絶ノンフィクション体験記の第35回。
(前回までのあらす:10年間資金繰りが瀕死のドンドン社。新規融資が途絶え、生き残り策はVCや事業会社から出資を受けること。その為にビジネスコンテストやメディアに出まくり認知度がアップ。結果、問題を抱えつつも企業規模はぐんぐん拡大していった)
Just ASK!勇気を出した一言が人生変えるかも
企業アライアンスが最後の砦?
借入も無理〜、新規投資できないから既存ビジネスの成長スピードも遅い〜、明日の絶体絶命な支払いも無理〜、そんなんじゃー到底ベンチャーキャピタルからの投資も無理〜
どんなに考えても「グエー」しか出てこない。一巻の終わりって感じる事を経営者なら何度か経験するはず。こんな時の最後の切り札は「企業アライアンス」。この一択に尽きる。資金繰りも含めて、できねーもんはできねー、無いものは無いってのが正直なところだけど「無いものの事を考えるのではなく、あるものにとことんフォーカスする」「金無し、モノなし、コネもなしを、無理やり『金はあるところにはある、自社で用無しでも他社にとっては宝となるモノもある』ヒト・モノ・カネ、経験、会社のこれまでやってきた全てのリソースを細かく洗い出す」。これが大事。
例えば我が社の場合。これまで30年間海外を通じて商売をしてきた経験は他社の役に立たないか?商業物件開発の経験値は?自社のデータベースは他社で活用できないか?展開してきたフランチャイズのノウハウは?商品、人、業態で他社とコラボできるものはないか?
第558号(2023/04/25発行)22面