タイで営業されているKOMEHYO、トレジャーファクトリーの店舗視察へ行きました。郊外でもリユース店が増えており、ブランド品も市場として成り立っている印象を受けました。タイでは、現地の日本人から商品を買い取って販売する、いわば地産地消型が多いそう。ただ、タイの人が持ち込んでくる際は、「1万円で買ったから9000円で買い取って」というスタンス。買い取りを希望する側に、相場がまだまだ浸透していないようです。現地の人によると、コロナで撤退した店舗が多く、物件を見つけやすいので、新たにビジネスを始めるには今がチャンス、とのことでした。
第7回 タイ編(後編)
コロナで撤退した店舗が多数
リユース店の誘致を行うモールも
ブランド品は
地産地消型
バンコクにあるKOMEHYOの店舗
タイの南部にある商業施設マイアミベイサイドは、日本のアウトレットのような場所。コロナの影響でシャッター街になってしまったショッピングモールを丸ごと借りて、日本からリユースの会社を誘致しています。総面積2400坪の敷地に、7〜8ショップを2週間ごとに毎日オープンする区画を展開。2週の間に10%ずつ割引率を上げて販売します。初日、1kgあたり500バーツ(約2000円)〜1000バーツ(約4000円)のものが、最終的には90%オフの50バーツ(200円)程で販売されることになります。
訪れる人のうち、個人転売目的が70%、一般消費者は30%の割合。転売先の半数はフェイスブック、もう半分がナイトマーケット(屋外で開かれる夜市)です。この仕入れのために2時間近くかけてやってくる人もいるそうです。
第559号(2023/05/10発行)16面