「トランクルーム市場拡大」がリユースにもたらす思わぬ効果

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「トランクルーム市場拡大」がリユースにもたらす思わぬ効果

2023年09月27日

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トランクルーム市場が拡大中だ。不用品を見直す上で、自宅内の保管や廃棄に該当しない「預ける」という第三の方法が台頭している。仕入れが肝となるリユースビジネスにおいて、家の外にある不用品予備軍の掘り起こしができれば、新たな買取り先の開拓につながりそうだ。

預けた「不用品予備軍」買取り・再販も

収納スペース減、断捨離意識の高まり

キュラーズ トランクルーム(屋内・屋外含む)市場規模

トランクルーム業界の大手であるキュラーズ(東京都品川区)の調査によると、2022年のトランクルーム市場規模は、過去最高の750億円となった。調査を開始した2008年の270億円から、2.8倍に伸ばしている。

成長要因として、居住スペースの狭小化が挙げられる。不動産経済研究所が発表した「首都圏新築分譲マンション1⼾当たりの平均価格」は、2023年3月に1億4360万円を記録。統計を取り始めた1973年以降、初の1億円超えとなった。地価が高騰し面積が縮小傾向にあり、収納スペースも減っている。

また断捨離意識の高まりも影響している。物を持たない「シンプルな暮らし」や「ミニマリスト」のブームが続く中、コロナ禍では外出自粛やテレワークにより在宅時間が増加。家の不用品を見直す動きが加速し、預ける需要が伸びた。

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第568号(2023/09/25発行)24面

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