釣り具専門の買取店で成長中のウェイブ(東京都大田区)。大阪・堺店の店長を務めるのが寺西涼さんだ。自身も釣り歴15年ほどだが、買取現場で「わからない」ことは素直にお客に尋ね、コミュニケーションのキッカケとしている。気分よく話してもらえる雰囲気を作り、成約につなげている。
「わからない」ことをコミュニケーションに
写真や魚拓も会話のキッカケ
ウェイブ 寺西 涼さん
略歴 不動産投資会社に新卒入社し、退職後にウェイブに入社。本社のある東京・大田区、名古屋、神奈川・相模原の順で店舗経験を重ね、今年7月にオープンしたばかりの大阪・堺店の店長に就任。
自身の釣り歴のスタートは、小学生時代の修学旅行の時に伊勢志摩での釣り。そこではアジやメバルを釣ったという。現在は1~2週間に1回ほどの頻度で、渡船を利用した磯釣りなどを嗜んでいる。
「思い入れのある自分の道具たちが、次の人に届いてくれるといいですね」
昨年、50代くらいのある男性客の自宅に訪問し、釣り具を買い取らせてもらったときのこと。後日、こう書かれた手紙とお菓子が、当時寺西さんが赴任していた店舗に届いたのだという。
男性は遠洋での海釣りを長く趣味としていた。マンションの一室を釣り部屋とし、竿やリールがそれぞれ100点ほどあった。どれも買取額3万円を優に超える高額なものばかりだった。
第568号(2023/09/25発行)10面