回収業者が古着卸本格参入

古着回収業者のケイアールジー（愛知県江南市）は9月末から古着卸販売に本格参入する。国内で回収した古着を1着あたり200～300円程度の格安価格で提供。独自で古着インフルエンサーを育成し広告塔として発信させることで、商品内容だけでなく親しみやすさでも顧客を獲得していく考えだ。

格安提供、インフルエンサーも

同社の卜部宏二郎代表は2019年から副業として古着せどりを開始し、その後事業を軌道に乗せて独立。古着売買に携わる中で「流通する古着のおおもとはどこか？」という疑問を抱き、国内の古着業者・リサイクルショップの売れ残り等を買い取る回収業に進出した。現在の主な仕入れ先は、大手リサイクルショップや古着卸店、町内会レベルの廃品回収案件など。在庫の9割はいわゆるノンブランド品にあたるため、多くは海外貿易業者やウエス業者に販売している。残り1割のブランド古着を自社でネット販売したり個人規模の古着店に卸したりする。

リサイクルショップや古着卸店などから仕入れている

第569号(2023/10/10発行)6面