HAGI、インフルエンサー集結 大規模フリマ
2023年10月13日
近畿大学生らが代表を務めるHAGI(大阪府大阪市)は9月6日、大阪市中央公会堂でインフルエンサーたちを集めたフリマ「リファッション マーケット」を開催した。同催事は参加者から入場料やチェキの撮影料を集めることでマネタイズ。フリマの新しい形として注目を集めている。
入場料・チェキでマネタイズ
VIPチケット300枚が完売
「映える」という理由も含めて公会堂の1フロアを貸し切った。賃料は約半日で25~30万円程度だという
同催事は全国のインフルエンサーを招いたフリマイベント。これまで関西圏を中心に実施しており、会を追うごとに規模が拡大している。9月6日開催会のインフルエンサーらの総フォロワー数は500万人に上り、彼女・彼らを目当てに10~20代の女性を中心に参加者が多数押し寄せて、総来場者数は1000人の大台を記録した。参加費は通常1300円で、開始の1時間前から入場できるVIPチケットも1800円で用意。VIP券は事前に300枚が完売した。さらにインフルエンサーとチェキが1枚1000円で撮れるチケットも提供。これは複数枚購入ができるため、1人で5枚購入して5回撮影する熱心な参加者も現れた。当日は入場待ちの参加者が入口で常に列をなすほど大盛況。また、インフルエンサー以外にも古着店が複数出店しており、古着購入が目的の参加者にも訴求した。
主催のHAGIはこれまで一般的なフリマを公園で開催してきたが、この数年は学生主体という強みを生かして同世代であるインフルエンサーを巻き込んだイベントを積極的に開催。次回は11月にあべのハルカスでの開催を計画するなど、果敢に規模を拡大している。「30名のスタッフを用意したがそれでも人手が足りないほど盛り上がった。集客はインフルエンサーの力を活用し、彼女らのSNSで発信してもらうことでまかなった。実質告知費は0円」と岡本萌花代表は説明する。当日はこの他にもビンゴ大会やライブ配信での商品販売など、実験的な取組みも実施した。
第569号(2023/10/10発行)20面