一般的には無料のデュエルスペースをドリンクバー付きの有料にし、カードショップの既成概念を打ち破る店づくりを目指している「カードボックス高槻店」。運営するのはコモンプロダクツのフランチャイジー、映クラ(広島県福山市)だ。このスペースを作ったところ、カードの売上げは1.5倍に増加。サービスやイベントで差別化を図る同店のスゴ技を紹介する。
キャスターと背もたれ付きのイスが約100席。通路幅も広く、後ろの人にぶつかったり、通りにくかったりというストレスがない。各テーブルにゴミ箱もある。この他、携帯の充電器の無料貸し出しもあり、Wi-Fiも完備
ライトユーザーが利用しやすい店づくり
映クラが運営するカードボックス高槻店が移転リニューアルしたのは2015年10月。店内の広さは58坪。半分以上は有料デュエルスペースだ。
座り心地のよいイスが100席。ドリンクバーの他、軽食も販売しており、飲食の持ち込みも可能。料金は会員が平日昼間一般300円、小中高生200円(10~22時)。土日祝はプラス100円。金・土・祝前日は24時間営業となり、深夜料金(会員500円)を払えば、22時から翌朝の10時まで利用できる。「カードショップの既成概念を変えたかった」と映クラEK事業部課長の水川清治さん。サービスを充実させることで、女性や初心者などライトユーザーが利用しやすい店をつくった。昨年11月には、マンガ「ハイキュー」のカード「バボカ」ファンのオフ会会場として、女性客が利用している。
価格競争が厳しい中、サービスを向上させ、イベント型ショップとしてリピーターを増やしたい考えだ。
映クラ(エクラ) EK事業部課長 水川清治さん
会社概要
映クラ株式会社(広島県福山市)
代表:山西健三
事業内容:トレーディングカードの買取・販売、飲食店営業、自動車の買取・販売。パンの製造販売など。
備考:映クラは広島・岡山県内に飲食店や中古車買取販売店を49店舗展開。カードボックスは高槻店の他に玉島店、藤田店、岡山駅前店の全4店舗を運営している。年商は約60億円。カード4店舗の年商は約2億4000万円。コモンプロダクツが展開するカードボックスは170店舗(内直営 2店舗)。
390号(2016/04/25発行)16面