毎年着実な成長を遂げるアンカーネットワークサービス(東京都葛飾区)。年間70~80万台のPCをはじめ、OA機器のリユースを手掛けており、年商は41億円(23年6月期)。同社は単なるリユースから、サポート等も含めたサービスへの事業転換を図る。今後は中古PCを軸に、企業向けの環境負荷削減の支援を目指す。碇隆司社長に聞いた。
事業をモノ軸から「サービス」に転換
IT機器リユースで
企業のCO2削減に貢献
アンカーネットワークサービス
碇 隆司 社長
「LCM」で遂げた
創業時代の志
──アンカーネットワークサービスはリース会社や企業からPC等のOA機器を買い取り、法人・個人に販売していますね。まず、近年の動向はいかがでしょう。
碇 2020年にコロナやウィンドウズ7のサポート終了による特需があり、そのときは当社も経常利益が約6億円出ました。しかし、去年の2月頃は1億9100万円の赤字だったんです。中国の半導体やPC工場がコロナ禍で閉鎖となり、新しいPCが入らない。そして中古も出てこないという状態だったんです。そこから新品市況が戻り、去年の2月~6月にかけてプラス600万円までなんとか戻しました。その反省も踏まえて、今期はECモールでどんどん売るようにしました。ネットで相当量を売って、単価を上げるようにしています。
──BtoBのイメージが強い御社では珍しい印象です。
第579号(2024/03/10発行)9面