「偽ブランド品」差止め3万件超え
2024年03月30日
財務省は3月8日、令和5年の税関における知的財産侵害物品の差止状況を公表した。輸入差止め件数は3年ぶりに3万件を超え、少なくとも2019年以降で最多となった。こうした動きに呼応するように、フリマアプリのメルカリ・ラクマでは鑑定サービスを導入。これまで弱点だった偽造品流通に歯止めをかけようとしている。
フリマ各社、鑑定サービスで対策強化
差止め過去5年で
件数・点数ともに最多
財務省によると、2023年の輸入差止件数は3万1666件で、前年比117.5%となり、過去5年で最多の件数となった。点数は計105万6245点で、前年比119.7%。これも過去5年で最多となる。
件数のうち偽ブランド品などの商標権侵害物品が3万448件と95.5%を占める。次いで偽キャラクターグッズなどの著作権侵害物品が863件と続く。
多くは中国からの流入だ。全体の79.8%にあたる2万5271件は中国からのもので、前年比123.5%に増えた。次いでベトナムが2690件、前年比126.0%で続く。
第580号(2024/03/25発行)18面