長谷工グループのリユースショップ「カシコシュ」のスタッフ、神尾水無子さんが、第36回小説すばる新人賞を受賞した。デビュー作「我拶(がさつ)もん」は今年2月に書籍化。現在もカシコシュのWEB 店 担当者として働く神尾さんに喜びの声を聞いた。
リユースショップのスタッフが快挙
- カシコシュ
WEB 事業部
神尾 水無子さん -
大武社長とは
ハーレーで意気投合 -
1969年生まれ。ライター・編集の仕事をしながら、30代後半で小説家になることを志す。小説を書く時間を確保するため、就業時間の融通をつけやすいカシコシュに入社。WEB店への出品などを行う。現在は週1回、カシコシュ青梅新町店に出社する他は、在宅で出品作業を行っている。趣味はオートバイで、カシコシュの大武敏朗社長とは、ハーレーの話題で意気投合した。
最終選考日にも
自宅で出品作業
小説すばる新人賞の最終選考日は昨年の9月13日。19時に選考が終了すると、編集者から結果を知らせる電話がくることになっていた。この日は奇しくも神尾さんの誕生日。神尾さんはいつものように在宅でネット出品の業務を行っていた。
「朝から気持ちが落ち着かず『1円で出品しちゃったら大変だ』と、『平常心、平常心』と唱えながら仕事をしていました」
16時に仕事を終えると、灯りもつけずにキッチンのカウンターに座っていた。選考会は長引き、電話がきたのは19時半前。受賞の知らせに「生まれて初めて腰が抜けました」と神尾さんは話す。
第582号(2024/04/25発行)19面