現在、企業では性別や国籍、年齢や障がいなどに関わらず、多様な人材を活用することが求められている。車・バイク用品の買取販売のアップガレージグループ(神奈川県横浜市)の黄思淳さんは台湾出身。言葉や文化の壁を越え、タイヤ担当の営業として実績を積み上げている。
タイヤ部門の売上を右肩上がりに伸ばす
マルティナなら
なんとかしてくれる
アップガレージグループ
流通企画事業本部 商品部 副部長
黄 思淳さん
40歳。台湾出身。日本のアニメや音楽が好きで、大学では日本語を専攻。大学卒業後は台湾の自動車関連企業に就職。8年ほど勤務した後、日本語をブラッシュアップしたいと2017年に来日し日本の食器メーカーに転職。海外への輸出向けの営業担当になる。しかし、以前の取引先でもあったアップガレージの「自由でウェルカムな社風」に惹かれ転職を決意。2018年3月、アップガレージグループに入社した。
今年4月に行われたアップガレージグループの社員総会。黄思淳さんはそこで「最優秀社員」に選ばれ、表彰された。「選ばれるとは思っていませんでした。この賞をもらえたのは、周囲の皆さんのおかげです」と黄さんは話す。
黄さんは現在、同社の商品部でタイヤ担当として仕入れや各店舗からの注文に応じて、商品の手配をしている。
ちなみに黄さんのビジネスネームは「マルティナ」。台湾では同じ苗字の人が多いことから、英語名を使う人が多く、黄さんも社内外から「マルティナ」と呼ばれている。
第588号(2024/07/25発行)26面