サステナブルが時代の潮流となりつつある中、ウィゴー(東京都渋谷区)は、古着やアップサイクルアイテムを扱う新しいレーベル「リィエニナル」を2021年3月からスタートさせた。活動拠点となっている東京・恵比寿の店づくりを紹介する。
RIENINAL(リィエニナル)
映画の映像が流れていた店内。同店は古着のサブスクも行っており、「店内は友達の家で一緒に映画を見ているイメージで空間を作りました。気に入った服を友達から借りるというシーンを想定しています」(中島さん)
「WEGO」といえば、新品アパレルショップで、若者の最新ファッションを発信しているイメージが強い。一方、ウィゴー本社ビルの1階にあるこの「リィエニナル」は古着がメインの落ち着いた雰囲気の店だ。
「WEGOの別業態だと気付かずに入ってくるお客様も多いですね。タグを見て、『WEGOなの?』と驚かれます」と、担当でWEGO 事業本部サスティナブル事業部の中島隆博さんは話す。
店舗の什器は他の店舗で使っていたものなどを再利用。オープン当初は白いオフィスデスクを陳列棚として使っていたこともあった
ここ数年、価値が高まっているバンドTシャツなども数多く販売している。
ちなみに、緊急事態宣言などが続いた時期もあったことから、来店できない人にも店内の雰囲気を少しでも感じてもらおうと、中島さんは音楽ストリーミングサービスのSpotifyにリィエニナルの店内プレイリスト「Mood the Rieninal」を作成。音楽からもリィエニナルらしさを発信している
オープン | 2021年3月 |
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備考 | ●店舗面積/約8坪 ●店頭在庫/約400~500点 ●客層/20代前半~30代(中心客層) ●客単価/6000~1万円 ●備考/ウィゴーは「WEGO」を全国に約160店舗展開。この他に古着を強化した「WEGO VINTAGE」は3 店舗、古着も展開する店舗は約30店舗ほどある。継続的に全国各地の商業施設にて古着のPOP UPストアを数多く開催。オンラインストアでも古着を販売している。 |
第535号(2022/5/10発行)11面