バイセルテクノロジーズ、出張買取「福ちゃん」を買収

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バイセルテクノロジーズ、出張買取「福ちゃん」を買収

2024年08月25日

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バイセルテクノロジーズ(以下:バイセル・東京都新宿区)は8月14日、出張訪問買取「買取 福ちゃん」を運営する事業会社を傘下に持つレクストホールディングス(以下:レクストHD・大阪府大阪市)の株式を取得し完全子会社化すると発表した。同業のグループ化により、出張訪問買取における競争優位性を強固にすると共に、リユース事業の売上規模でも上位企業を脅かす存在になりそうだ。

親会社レクストHDを93億円で全株取得

バイセルテクノロジーズ リユース事業の売上高順位

レクストHDは子会社に出張訪問買取「買取福ちゃん」の屋号で展開するREGATEおよび骨董品を扱う日晃堂などを擁する。2023年12月期の売上高は137.7億円。このうちREGATEが126億円を占める。

株式の取得は、現金及び株式交換で行う予定で取得額は92.7億円。レクストHDの発行済み株式総数は8660株で、このうち7660株を82億円で取得。残りはバイセルの株式29万7000株を割り当てる。新株発行は行わず、完了日は10月8日を予定する。バイセルによるリユース事業者のM&Aは今期むすびに続いて2社目で累計5社目。取得額は過去最高額となっている。

グループ化により、広告宣伝、販売、物流など複数領域でのシナジー効果を見込む。例えば、骨董商材の強化が挙げられる。バイセルの骨董売上比率は現在3%程度である一方、レクストHDが運営するリユース事業では、骨董売上比率が20%を超える。この知見を活かし、骨董品等の仕入強化による収益性拡大を狙う。また、両社合わせて約80億円規模の広告宣伝費を3〜5%抑えられるとみる。マーケティング面を最適化することで不要なカニバリを防ぐ。屋号の変更は予定していないと言う。両社合わせ年間40万件の出張買取を見込む。

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第590号(2024/08/25発行)1面

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