清香(埼玉県さいたま市)は、2023年より古着のオンラインショップ「古着リユース工房inotori」を開設した。2年前に90年続いたクリーニング業から完全撤退し、古着事業者に生まれ変わった。染み抜きなど、入念にメンテナンスを施した新品のような古着を販売する。
染み抜きを施して、品質重視で
90年培った技術で
新品同様の品質に
染み抜き機でメンテナンスをする
同社の古着は、古物市場やフリーマーケット、ウエス事業者から古着を仕入れている。特にウエス事業者からの仕入れには掘り出し物が多く、メンテナンスを施すことで価値のある商品に生まれ変わるという。取り扱う古着は、ビンテージや欧州系、メイドインジャパンのものまで幅広い。中でも特にバーバリーのアイテムは積極的に仕入れているという。「アパレル全盛期と言われる90年代のバーバリーは生地感が良く、人気も高い」と榎本香代子社長は語っている。単価はTシャツで5000円、トレンチコートで1万円ほどだ。
扱っている古着は300~400点に上る。その全てを業務用染み抜き機などの機材を駆使し、検品、洗浄、補修を行ってから販売する。元クリーニング業者の強みを活かして入念にメンテナンスした品質重視の古着を扱っている。「古着のネガティブなイメージを払拭し、新品同様の品質で提供することで、古着に抵抗感のある層を取り込みたい」と榎本氏は語る。古着好きをメインターゲットにするのではなく、古着に興味があるけど「汚い」とイメージを持ついわゆる古着初心者をターゲットにしている。
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