総合リユース大手のハードオフコーポレーション(新潟県新発田市)は、969店舗にまで拡大し、FCの加盟店は539店に及ぶ。その第1号加盟店が浜松ホーエー(静岡県浜松市)だ。今年で30年を迎える、同社のリユース業の歴史を辿る。
街の家電店から総合リユースに転換
94年にFC店を初出店
現存する世界最古店も
3月にオープンした「ハードオフ・ホビーオフ袋井店」
浜松ホーエー(静岡県浜松市)の創業は、1947年に遡る。祖業は「日光電波」という屋号で始まった、街の中にある家電店だ。1990年代に入り、バブル崩壊後の不況や家電量販店の台頭が顕著になり、新事業を模索し始めた。そんな時に目に留まったのが、電機業界新聞「電波新聞」で紹介されていた、1993年にできたハードオフの直営1号店「新潟紫竹山店」だ。当時を、2代目である名倉哲郎会長はこう振り返る。
「店舗を見に行くと、昔のリサイクルショップに抱いていた印象と異なり綺麗で、関心を持ちました。その後勉強会で知り合った方からハードオフの山本さんをご紹介していただき、話が進みました」
第592号(2024/09/25発行)13面