なぜ?飲食店倒産増も増えぬ厨房機器買取

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なぜ?飲食店倒産増も増えぬ厨房機器買取

2024年12月02日

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Market Focus

飲食店が倒産ラッシュに見舞われている。帝国データバンクの調べによると、今年の倒産件数は過去最多の2020年を上回る見通しだ。だが閉店店舗から厨房機器の買取りが増え二次流通が活発化、という流れには至っていないようだ。背景にはリユース店を通さず次のオーナーへ渡っている〝ある動き〟が見え隠れする。

中古厨房機器で変わる流通経路

Market Focus 飲食店の倒産件数推移

帝国データバンクによると、2024年の1~9月の倒産件数は前年同期比16.5%増の650件を記録した。同ペースで進むと通年の件数は、2020年の780件を超え870件前後となる予測だ。

倒産ラッシュには、様々な要因が潜む。自身も飲食店を運営し、飲食店へのコンサルや店舗から什器や在庫の買取りなどで事業を広げてきたショップデザイン(東京都港区)の腰原剛社長は、こう見解を述べる。

「コロナ禍に、ゼロゼロ融資を利用する飲食店が多数いましたが、これは返済しないといけません。ですがコロナ前と比べ、客足がしっかり戻っていない店舗も多い。そんな中で原材料費や光熱費、人件費が高騰しています。成長や移転ではなく、追い込まれてやめざるを得ない状況だと思います」

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第596号(2024/11/25発行)24面

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