不用品回収業者から仕入れ、海外輸出に強みを持つ浜屋(埼玉県東松山市)が、新たな取り組みで仕入れを強化している。昨年から古物市場の主催やエンドユーザーからの宅配買取を始めた。またメインである中古家電以外の商材にも目を向けているという。今年10月に新社長に就任した小林一平氏に、戦略を聞いた。
小林 一平社長
──御社は常時40ヵ国にコンテナ輸出をするリユース業と、集めた金属資源や貴金属を再生するリサイクル事業の2軸で事業を展開しています。今年の10月、1980年の創業から代表を務めた小林茂氏が引退し、初のトップ交代となりました。就任の経緯を教えてください。
小林 4~5年前から、前社長の父が70歳を迎える2024年に引退したいと宣言し、その頃から会社を継ぐ準備を進めました。私は2008年12月に入社して今年で16年目を迎えますが、学生時代は事業承継どころか入社する気持ちもなかったんです。入社後はJRRCの設立準備や都内で営業活動をしており、2016年に本社へ異動、2020年に取締役に就任しました。
──小林社長は早稲田大学を卒業後、一度海上自衛隊に入隊した経歴ですよね。なぜ入社に至ったんでしょう。
第597号(2024/12/10発行)9面