「2025 レトロ扇風機」海外レトロブームが追い風

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「2025 レトロ扇風機」海外レトロブームが追い風

2025年01月13日

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2025 レトロ扇風機

昭和らしいアイテムや文化に、懐かしさや若年層が新しさを感じる「昭和レトロ」の動向が、新たな局面を迎えている。ゲームやレコードなどカルチャーアイテムが中心だったが、家電にも関心が高まり始めた。なかでも「レトロ扇風機」が、東南アジアでインテリア用品として人気を博す。

70年代製以前は市場で20万円落札も

カラフルな羽根や
幅の広い網目に魅力

2025 レトロ扇風機 「ハードオフ各務原鵜沼店」に入荷した富士電機製のレトロ扇風機。1万1000円の価格をつけた「ハードオフ各務原鵜沼店」に入荷した富士電機製のレトロ扇風機。1万1000円の価格をつけた

「レトロ扇風機が海外で売れている」。取材を進めると、複数の古物市場から、同様の声が寄せられた。人気の品も、戦後直後~1970年代の日本製メーカーで一致すいる。どういった点が支持を集めているのか。

道具市大手の「湘南オークション(神奈川県藤沢市)」に参加する東南アジアのバイヤーの1人は、レトロ扇風機ならではのデザイン性を挙げる。その1つが羽根の色使いだ。現行品は透明色が多いなか、当時は赤色や青色、黒色などが流通。ポップで可愛いと、個性的に映る。また現行品の網目部分は幅が狭いが、当時は幅も広い。さらに支柱を支える台やスイッチボタンが大きく、存在感がある点も魅力だ。

こうしたビジュアルが受け、ベトナムではインテリア需要を掴んでいる。「ベトナムの喫茶店で、カメラやミシンなど日本の昭和レトロ雑貨と一緒に飾られていると聞きます。床に置きやすい、100センチ以上の高さがある品が人気です」とバイヤーは話す。

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第599号(2025/01/10発行)7面

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