「2024年1-12月 財務省貿易統計」古着の輸入量が増加

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「2024年1-12月 財務省貿易統計」古着の輸入量が増加

2025年02月12日

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財務省貿易統計によると、2024年(1-12月)の古着の輸入量が増加に転じたことが分かった。円安や世界的なインフレ等の影響で取引価格の上昇が続くなかでの輸入量の増加には国内の根強い需要がうかがえる。なお、取引単価が上がったこともあり、輸入金額は2000年以降で過去最高を更新した。

キロ単価1320円でも根強い需要

輸入金額は過去最高を更新

財務省 中古の衣料その他の物品の輸入量とキロ単価

2024年1-12月の古着(中古の衣料その他の物品)の輸入量は、前年比2.1%増の9739トンとなった。古着の輸入量は、2015年以降右肩上がりで増え続けてきた。新型コロナが発症した2020年は前年を下回ったものの、翌年からは一段と輸入量が増加。2022年は、2000年以降で過去最高の1万トンを超える量が輸入されていた。

ただ、コロナ下で輸入単価も急激に上がっている。輸入金額と輸入量を元に算出した年平均の1キロ当たり単価は、2020年は725円だったが、昨年は1320円と4年の間に82%も上昇した。2024年は前年比4.6%増に留まったが、取引価格の単価が上がり続けている状況に変わりはない。

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第601号(2025/02/10発行)28面

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