ブランド古物市場で時計を仕入れる際、バイヤーにとって下見は欠かせません。オンライン下見が普及していますが、現物を確認できる古物市場では、実際に手に取ることで細かな状態を見極められるメリットがあります。時計のコンディション次第では、利益が大きく変動するため、確認すべきポイントをしっかり押さえておきたいところです。
状態チェックと修理費用の計算で確実な利益を
はじめに、ブランド古物市場では外観から判断できない内部機械などの不具合については、落札後に後交渉の対象となるケースが多いので、その点は安心です(必ず各古物市場の規約は前もって確認しましょう)。下見で気をつけるべきは、品物や付属品の外観チェックが中心です。前提として、出品リストの記載情報は、出品者の申告に拠るため、過信しすぎないようにしましょう。出品リストに「新品」と表記されていても、「新品」の定義は出品者によって異なる場合があり、あくまで参考情報として捉えておいた方がよいでしょう。
第602号(2025/02/25発行)17面