輸入古着専門ECモール、来年稼動へ
2016年12月21日
「100店集め20万点を目指す」
輸入古着に特化したECモールの計画が進んでいる。ユーザーが1サイトで様々な国の古着を探せるようにし、EC化が遅れている輸入古着店の悩みも解消する狙いだ。キュレーションサイトの運営など行う1k(大阪府大阪市、ワンケー)が、準備を行っている。
SLFTの商品ページ。様々な輸入古着店の商品を性別やカテゴリーで検索できる仕組みだ
モールの名称は「SLFT(スリフト)」。国内の輸入古着小売店を集め、ユーザーがモール内で様々な古着を購入できるようにする。ベータ版は既にオープンしており、約8万点を閲覧できる状況だ。「既にネット小売では国内最大規模の店舗が参加しています。これを足掛かりに、多くの店舗を集めたいですね」(福徳一樹副代表)。
同社は来年には100店を集め、10万〜20万点規模の商品ボリュームを目標とする。ただし現在は受入れ体制を作っている段階で、実際の店舗へのつなぎ込みは来年春頃になりそうだ。それを経て、グランドオープンを目指すと言う。
古着好きは普段から「店をハシゴする」
ワンケーがスリフトを立ち上げるのは、輸入古着店のEC化が遅れていると見るためだ。中小や個人店も多くECが手付かずの店も少なくないと言う。
一方で輸入古着好きは、「様々な店舗をハシゴして買い物する」(福徳副代表)ことも多い。そこで全国の店舗を1ヵ所のモールに集めれば古着好きを囲い込め、「輸入古着を日本で一番売りやすいサイトを作れるのでは」(福徳副代表)と考えた。
今後は順次、お客がモール内での買い物に使える共通ポイントの発行や、ネットとリアル店の相互送客システムの構築などを進める予定だ。
輸入古着にこだわったECモールを目指す
405号(2016/12/10発行)20面