成長企業の戦略(2)オバタ、出品システム導入で2名分人件費削減
2017年01月17日
出品システム導入で2名分人件費削減
オバタ (ブランド・宝飾)
17%UP!!
中古売上3億円(2014年12月期)→3.5億円(2015年12月期)
秋田県で2店舗質店を運営する、オバタ(秋田県大館市) はネット販売を強化し、2014年12月期3億円の売り上げを、2015年同月期3.5億円に伸ばした。
小売の7割をネットが占めるオバタ。チャネルは、楽天とヤフオク!がメインだ。そのなかでも特に楽天の比率が高く、6~7割が楽天経由と言う。
オバタのECサイト
「楽天グローバル経由や翻訳機能を用いて、中国からの発注や、中国に輸出する業者からの購入が多かったですね」(小畑新一代表)
50万~100万円単位の時計やブランド品などの高額商材を中心に、毎月数十件近く販売していたと言う。
その需要に合わせ、在庫数も拡充。高額商材中心に通常の1.5倍に、平均単価も倍の6万円になったと言う。
入りやすい店舗も意識。複数の小窓を設置し、明るい店内を。「小窓の数は7つで質屋とかけています」
そのタイミングを狙い、出品システム「テンポスター」を導入。これまで手作業で行っていた出品管理などを簡略化することに成功した。
「それ以前はスタッフ8名で運営していたが、システムを導入することで6名体制で可能になりました。時間だけでなく、人件費の削減にも繋がりました」(小畑代表)。
直近は中国からのインバウンド需要が落ち着いたことも影響し、国内への販売も強化している。
「先月から商材を1~2.5割安くしています。価格ではなく、点数で勝負する計画です」(小畑代表)。
導入した出品システムの影響で、戦略の方向転換もスムーズに行えている。
キレイな、見やすい店内、小さな積み重ねが肝心
オバタの店舗内観
店内のレイアウトや接客にも注力する。「中古なのでアイテム数やラインナップが日々変わる。その中で美しいレイアウトを維持するのは大変ですが、大切です」。他にもお客様目線を意識した工夫を施す。
例えば着物。全ての商品写真を撮り、ナンバリング専用のアルバムを作った。「着物はたたんだままだと、お客様は選びにくい。ハンガーにかけても傷みの原因になるんです。アルバムを見ながらゆっくり選んでもらえます」。
407号(2017/01/10発行)12-13面