単純作業はコンピュータ任せに
中小企業が抱える「ムダ」や「手間」を、低コストで解決するのがラクス(東京都渋谷区)だ。2009年11月にリリースしたクラウド型交通費・経費精算システム「楽楽精算」は、すでに累計1700社に導入されている。
紙とエクセルで交通費や経費を精算。申請に不備があり、該当者に声をかけようと思うも外出中でつかまらず。やっと必要書類がそろったので、さて不備が無いかをチェックして、会計ソフトへ手入力――。
中小リユース店の経理の現場は、いまだこんな状態のままであることも多い。ラクスの提供する楽楽精算は、これを一瞬で変える。
交通系ICカードをリーダーにかざすだけで、利用した路線と運賃を取り込み、経路を入力すれば自動的に交通費が算出される。出張買取りにつかった駐車場やガソリン代の積算も可能。もちろん、バスや飛行機、タクシーも対応する。
承認データから振込データをつくれるため、面倒な振り込み作業も不要になる。
電子データでやりとりするため、外出先からスマホで申請ができるし、社内規定にそぐわない申請は自動チェックできる。会計ソフトにも流し込める。
「従業員の経理申請や処理にかかる時間は5分の1、コストを3分の1程度まで圧縮することができます。今は人材を確保しづらい時代。単純作業はコンピュータにまかせて、空いた手を他の業務にあてた方がいいでしょう」(中村崇則社長)
408号(2017/01/25発行)12面