第57回 海外マーケット調査<カンボジア編>
今回は新年特集として「海外中古携帯マーケットカンボジア編」をお届けします。
●基本情報
最初にカンボジアの基本情報を確認してみましょう。
・国土面積:18.1万 (日本の約半分) ・人口:14.7百万人
・首都:プノンペン ・一人当たりGDP:1,140米ドル
現地に行ってみると1970年代の内戦の影響で平均年齢が20代、人柄は良く笑顔が多い印象。外資の制限を特段かけていないため、中国や日本から投資が急増。あちらこちらで工事が行われていました。
日本からは携帯ではありませんが古着のドンドンダウンオンウェンズディ(ドンドンアップ) や総合リユースのサクラ(東都クリエート) などのリサイクル店が進出していました。
日本製はSIMロック解除できず撤退 人気はiPhoneやサムスン、ファーウェイ
写真1 路面型店舗
店内の様子
写真2 市場型
日本で発売されていないスマホも販売
●中古マーケットタイプ
それでは写真を交えて報告します。中古マーケットは、写真1の路面店型と写真2のような市場型(同敷地内に数百の中古携帯専門店) の2タイプありました。店内はショーケースを置いて店員と対峙する接客方法で、日本のようにマーチャンダイジングを考えて商品陳列やPOP展開しているお店は皆無です。
株式会社アワーズ
粟津 浜一 代表取締役
<Profile>
1979年12月岐阜県生まれ。2004年筑波大学大学院修士課程修了。ブラザー工業株式会社を経て、2009年株式会社アワーズを設立、社長に就任。中古携帯市場動向セミナーを数回開催。これまでに500以上店舗に中古携帯事業を展開、コンサルを行っている。
407号(2017/01/10発行)7面