ブックオフ、2期連続赤字 堀内新社長はどう建直すか

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ブックオフ、2期連続赤字 堀内新社長はどう建直すか

2017年05月30日

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次年度成長に向け建直し

ブックオフコーポレーション(神奈川県相模原市)は2017年3月期の最終損益がマイナス11・6億円で2期連続の赤字となった。粗利益率の高い主力の書籍やソフト、アパレルの販売が不調だった。店舗に限定せずあらゆるチャネルで売買する2013年に立ち上げた「ハグオール」事業も黒字化を目指したが、大型物流倉庫への投資が負担となり減益となった。

決算発表会で話す堀内康隆社長決算発表会で話す堀内康隆社長

ハグオールは富裕層向けに絞る

堀内康隆社長は「無店舗型のネットリユース企業やフリマアプリなどが登場し外部環境も厳しくなっている」と話し、今期は次年度以降の成長に向けて基盤の建て直しに取り組む。ハグオール事業ではこれまで、あらゆる買取チャネルにチャレンジしてきたが、今後は百貨店内窓口での買取りなど「富裕層向け・対面型」の高効率なサービスに絞る。物流センターも縮小し収益化をはかる。

エリアごとに機動的運営実施

店舗に関しては新規出店を控え、不採算店の撤退を行う。既存店ではチェーン店的な画一的品揃えを廃止し、地域ごとの需要に応えるように変える。それに向け組織変更も実施。業態ごとの管理から、エリアごとの管理で機動的な運営を行う。

今期の売上高は、前期比100・8%の820億円、最終損益は1億円で黒字化を計画している。

416号(2017/05/25発行)4面

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