フォネックス・コミュニケーションズ、「おいでやす」京都の中古品を海外へ
2017年06月19日
イーベイ・ジャパンと協業
京都の伝統工芸品や中古品をメインに越境ECを行うフォネックス・コミュニケーションズ(東京都渋谷区)が、リサイクル着物に着目している。
同社のebayページ。鮮やかな着物が目を惹く
システム開発がメインの同社は、昨夏からイーベイ・ジャパンと協業し、お茶や陶器など京都の伝統工芸品をメインに扱う越境EC事業を開始。なかでも、新品・中古着物が売れ筋だと言う。価格帯は中古で平均5万円程。なかには1万円以下の安価な物もある。
「イーベイのマーケットで見ても、着物は外国人に売れるアイテム。当社では、特に米国からのユーザーに人気です」(青崎豊主任)
今後は着物の端切れも集めたいと話す。
「海外の方は、端切れにも興味があるようです。一方リサイクル店では着物の端切れを持て余していると言う話も聞く。需要はあると感じています」
まとめて販売するほかに、同社と付き合いのある工房と組み、リメイクアイテムを作る構想もある。
「着物生地を使ったお皿や、小物などを出品する工房さんもいらっしゃいます。リサイクルショップさんがそこに端切れを卸し、素材として活用する方法も考えていきたい」
友禅染の生地で作ったアロハシャツは、5万円程と高価だが、人気だと言う。
フォネックス・コミュニケーションズ 青崎豊主任
417号(2017/06/10発行)6面