市場成長率は鈍化
家具・家電ランキングの上位15社の中古売上は、多くが前年の横ばいから微増だった。左のグラフが示すように家具・家電の中古市場は拡大しているが、成長率が鈍化。割安な商品を求める需要はあるが、中古品の弾数不足が市場の成長鈍化に影響していそうだ。中古業者による買取競争は激しくなっている。
1位はトレジャー・ファクトリーで、中古家具・家電売上は前期比1.3%増の31.6億円。増収だが、売上構成比は前期比0.6ポイント減少した。だが昨年8月には家具・家電の品揃えに強い「トレファクマーケット」という、新業態をスタート。郊外の大型店で大規模な販売を行うと同時に、周辺店舗への在庫供給拠点としても活用する狙いだ。
当ランキングには一般家具、白物・黒物家電だけでなく、イヤホンやプロ向けAV機器の中古で業績を上げる企業もある。8位のタイムマシンや9位のフジヤエービックがそれだ。イヤホンは世界的にも市場が拡大している商材で、高単価品が多い。良いものを中古で安く購入したいニーズは増えそうだ。
420号(2017/07/25発行)10面