市場成長率は横ばい続く
2016年度の中古PC市場は低調に推移した。13年~14年にかけ発生したウィンドウズXP入替特需の反動減は一巡。新品PC出荷台数に下げ止まり感は出ている。だが中古市場への機器放出は増えず、仕入れ減の傾向が続いたようだ。
中古PC・携帯ランキングの1位はソフマップ。推定売上は156.7億円だが前期比で約10.5%減。だが中には4位のインバースネット、16位のアプライド、17位の川上キカイ等、前年より売上を伸ばす企業も見られた。インバースネットはBTO事業で新品販売を行う際、不要PCの買取りを提案。中古品調達力を上げた。
一方で中古携帯・スマホ市場は拡大傾向が続く。2位のゲオホールディングスは中古スマホを中心に扱い、売上は推計84.5億円。前期比30%ペースで成長したと見られる。「ゲオモバイル」の屋号で77店体制(前期末)で展開。専門知識に長けた人材を育成・投入し、積極的な成長を図る。
イオシスはスマホで成長
6位のイオシスは中古売上を前期比で21%伸ばした。PCを中心に取り扱ってきたが、現在はスマホにシフト。2014年にCCCグループ入りした同社はTSUTAYA店舗網で買取りできるため、今後の伸びに期待できそうだ。
中古PC・携帯の市場規模は年間1300億円前後で横ばいが続く。PCの不振を携帯が補っている構図だ。
420号(2017/07/25発行)14面