人が集まるところには必ず理由がある。どんな工夫を凝らしているのか。今回は総合リユースの2店をレポートする。
積極的な声がけとアドバイス
家具・家電・生活雑貨を取扱う総合リユース店のe-生活館(東京都大田区)は、お客への積極的な声がけで雰囲気の良い店づくりをしている。「〝買ってほしい〟ではなく、まずは〝アドバイスします〟」(杉野谷利之店長)。
緑色の大きな看板が特徴。夕方には、ガラスに張られたハートの装飾がキラキラと光る
最近ではスマホを片手に店内の商品を見て回るお客が多い。「おそらくネットに出ている商品と店頭の商品を見比べているのだと思います」(杉野谷店長)。スマホにうつむいたお客にはこう話しかける。「ご来店は初めてですか?」、「お仕事終わりですか?」。そこから少しずつ会話を弾ませ、今何を求めているのかを探っていく。部屋の大きさ、家具・家電は何が置いてあるか、どんな色の物が多いかなど、お客と一緒になって部屋のコーディネートを考え、アドバイスをしていく。
同店はリピーター客と口コミを重視している。買い物に来たお客には買取りサービスのことを必ず紹介するなど、とにかく会話をし、繰り返し店を利用してもらうよう工夫している。客単価は2000〜3000円程。土日だと1日100人の来客がある。
e-生活館 杉野谷利之店長
店舗DATA
住 所/東京都大田区
立 地/大通り沿い
タイプ/総合リユース
売り場/30坪
主な客層/20〜50代男女
424号(2017/09/25発行)16面