中古PCのリングロー、世界に「横軸の流通ベルト」
2017年10月16日
ドバイ・ロスに拠点立ち上げ
中古PC事業を手掛けるリングロー(東京都豊島区)が9月20日、グローバルな「横軸の流通ベルトをつくる」構想を発表した。すでにマレーシアに拠点を立ち上げているが、現在ドバイでテストマーケティング中。2017年度中に法人登記を行う計画だ。ロサンゼルスにも拠点を今年度中に開設し、2020年までにヨーロッパとアメリカ東部にも拠点をつくる。
横軸の流通ベルトについて説明する碇敏之社長
「従来の流通は北から南下するのが基本。各縦ラインで人気製品が異なっているため、横に流通させれば、新たな需用にマッチさせることができる」と、碇敏之社長は狙いを話す。日本を含む世界6拠点で横軸の流通ベルトをつくる。
また、国内の新品PCの生産台数減少を受けて「中古PCの数は枯渇傾向」(碇敏之社長)。そこで、海外で出る中古PCを日本に引き入れ、日本向けにも安定調達を目指す。ドイツは、日本仕様にキーボードを付け替えるなど作業拠点としても想定している。
5年後には全体で110億円、海外のみで65億円の売上げを目指す。国内と海外の売上げ構成比を逆転させる方針だ。
425号(2017/10/10発行)5面