プラスワン、「状態悪いダイヤ」買取る

穴・キズ・刻印も中古店から

ダイヤモンド商社のプラスワン（東京都台東区）が、レーザードリルで穴の開いたモノなど、「状態の悪いダイヤモンド」を買取店やリユース店から買い取る。

同社は香港に支社を開設しており、多様な販路があるため一定の値段をつけられる。また、欠けのあるダイヤモンドのリカットサービスも低価格で提供する。

ダイヤにレーザードリルで小さな穴をあけて中の不純物を取り去る「LDH」や、高温で圧力をかけて色を変える「HPHT」などの処置をしたダイヤモンドは、法人買取りをしてもらえないケースもある。だが同社は、「大きいものから、小さいもの、キズ有りのダイヤモンドなどあらゆるものを手掛ける」（神成翔氏）。欠けや刻印のあるダイヤも対応する。

プラスワンがあらゆるダイヤを買い取れるのは香港に支社を設置し、直接世界中のバイヤーに販売するため。来店するのは、東南アジア、インド、イスラエル、アメリカのバイヤーなど。各国各事業者のニーズによって売り分けるため、あらゆるダイヤモンドを買い取ることができる。東南アジアなどに出向き、バイヤー開拓も続けている。

また、持ち主やブランド名の刻印が彫られたダイヤモンドや、欠けやキズのあるダイヤモンドを低価格で即日リカットするサービスも提供する。「ダイヤモンドの刻印を削れば、高値で売れるようになる場合が多い」（神成氏）と言う。料金は、刻印落としなら2000円程度。キズ落としや欠け落としなら、状態にもよるが3000円〜5000円程度。

同社は買取店やリユース店からの買取りに力を入れる。現在、仕入れの70％が市場経由だが、その他のチャネルを強化し成長を図る。現在取引きを行っているのは約20社。

直接買取りが売上げを押し上げており、前期売上高は15億円となった。

プラスワン　神成翔氏

434号（2018/02/25発行）3面