青森のりんご箱 家具に生まれ変わる ウッドデザイン賞受賞
2018年05月23日
青森のりんご箱
家具に生まれ変わる ウッドデザイン賞受賞
▲りんごの出荷に欠かせない「りんご箱」
キープレイス(青森県北津軽郡板柳町)は、廃棄されるりんご箱から家具を作るプロジェクト「又幸(Matasachi)」を 開始した。青森は年間45万トンのりんごを生産しており、りんご箱が使用されている。東北や関東、中部、関西地域の空になったりんご箱は回収され再利用するが、九州など遠い地域に出荷されたものは、回収されず、廃棄されている。
その現状を知った建築家、家具職人、はこ屋が手を合わせ、問題解決のためのプロジェクトを発足した。一昨年に開発がスタートし、テーブルと椅子が完成した。りんご箱は生産されてから30年以上使用される。その中で、傷がついたり、マジックで書かれたりした後が箱に刻まれていく。それをあえて残したまま家具にリノベーションする。
試作品として昨年エントリーした作品はウッドデザイン賞2017を受賞。弘前アップルデザインアワード2017にも入賞した。今年4月には世界最大級のデザインの祭典「ミラノサローネ2018」に展示予定。
▲テーブルと椅子にリノベーションした
第439号(2018/05/10発行)7面