《繁盛店の店づくり vol.184》首都圏最大級売場300坪のモダンヴィンテージ家具店がリニューアルオープン
2018年06月22日
繁盛店の店づくり vol.184
首都圏最大級 売場300坪の
モダンヴィンテージ家具店
インテリア計画(千葉県柏市)は3月7日、「インテリアカーサ柏店」を大改修し、「モダンビンテージ インテリアカーサ」として、リニューアルオープンした。
2階を全てヴィンテージ家具のフロアにした他、1階はヴィンテージ家具を使ったカフェ、メンテナンスの工程を見ることもできるアトリエも併設。
ヴィンテージ家具だけで300坪もの広さを誇る店舗が完成した。
▲スポットライトタイプの照明を使い、全体が明るくなりすぎず、心地良い陰影を作り出している
モダンビンテージ インテリアカーサ(千葉県柏市)
インテリア計画
「タイムレス」をテーマに、現代の家にもマッチするモダンなヴィンテージ家具を提案している「モダンビンテージ インテリアカーサ」。
「5年ほど前から北欧ヴィンテージ家具を扱うようになりました。当時からお客様の評判が高く、売場を拡大しました」とヴィンテージ家具担当の矢須敬浩副店長。
店舗は5階建で1階はカフェと雑貨。2階はヴィンテージ家具、3~4階は新品家具で、5階は倉庫になっている。
ヴィンテージ家具はデンマークを中心とした北欧家具をメインに、イギリス、フランスなどのブランドを揃える。年代は1940~60年代が中心だ。
一番人気はキャビネットやチェスト。初心者でも最初に取り入れ易いところが受けている。
ディスプレイで大切にしているのは「お客様が憧れるようなテイストを作ること」と矢須副店長。
参考にしているのは、買い付けの際に案内してもらうヨーロッパの家具店だと言う。
▲モダンビンテージ インテリアカーサ 矢須敬浩副店長
同店の強みは、家具全てをヴィンテージで揃えるのはハードルが高いと感じるお客に、新品の家具も提案できること。
また自社ビルであるため、都内の他店より2~3割ほど安く価格を抑えている。
家具と一緒に洋書の古書もコンテナに積んで輸入しており、1冊980円という手頃な値段で販売している。
樋口和明店長は「今後は都内のお客様には、まず恵比寿ショールームに足を運んでもらい、柏へご案内できるようにしていきたい」と話している。
●店舗データ
●オープン/1963年7月
(2018年3月7日にリニューアルオープン)
●売場面積/ヴィンテージフロア約1300㎡
(総売場面積は4600㎡)
●商品構成/ヴィンテージ家具(デンマーク、イギリス、フランスなど)、ヴィンテージ雑貨、新品家具など
●店頭在庫/ヴィンテージ家具約1500点
(店舗全体は約3万点)
●客層/30~40代がメイン 男:女=3:7
●客単価/3万円前後(ヴィンテージのみ。雑貨含む)
●備考/「モダンビンテージ インテリアカーサ」を運営するインテリア計画は他に、ヴィンテージ家具の予約制ショールーム「インテリアカーサ恵比寿ショールーム」とアウトレット家具の「メガマックス」を2店舗運営している。
▲▼2階のヴィンテージフロアはフレームで区切られたエリアを中心に全部で5シーン(ダイニング、リビンク、フレンチ、書斎、著名なデザイナーズ家具や希少価値の高い木材を使った家具など)別に、家具を陳列している
▲家具は必ずメンテナンスをしてから販売。実店舗とネットの販売の割合は7:3で、ネットでも色味や傷の状態などをきちんと伝えている
▲▼洋書の古書もディスプレイ用に販売。価格は1冊980円。売場でも家具と組み合わせて提案している。5階の倉庫(右写真)には数千冊の洋書がストックされている
▲イギリスのヴィンテージ家具のコーナーはアーコールやG-PLANシリーズなどが人気
▲1階のカフェにはヴィンテージ家具が使われており、座り心地を試すこともできる
▲カフェの奥にあるアトリエは、メンテナンスの最終段階の工程をお客にも見てもらえるスペース。ガラス張りになっており、表の道路からも作業が見える。「お蕎麦屋さんで蕎麦打ちの様子が見られるようなイメージ。きちんとメンテナンスしているところを伝えたい」と樋口店長
▲ダイニング家具のコーナー。家具以外にも鏡やトレーなどの食器、ガラス器なども展示
第441号(2018/06/10発行)11面