米国の映画小道具競売【ハリウッドオークション】が、日本上陸
2018年07月13日
イクスフェイズ
米国の映画小道具競売
日本上陸で年6回開催へ
▲記者発表の面々。後列右から2番目がジョー・マデレナ氏
オークション事業を行うイクスフェイズ(東京都中央区)は映画の衣装などを流通する米国のオークションハウス「プロファイルズインヒストリー」のアジア独占統括権を取得し、「ハリウッドオークション」をライブ中継で日米同時開催する。
6月27日にはプロファイルズインヒストリーのCEOジョー・マデレナ氏を招いてメディア発表を行った。
2018年は6回の開催を予定。
ブロックチェーン3・0を用いて所有者の履歴や真贋、流通経路などを明確化した取引を行っていく。
「アジア初の世界オークションナンバーワンプラットフォーマーを目指す」(菅野康一COO)。
プロファイルズインヒストリーは創立35年を迎える米国のオークションハウス。
欧米、中東、東南アジアの富裕層のネットワークを構築しており、登録者数は10万人を超える。
欧米の映画界では撮影後の小道具や衣装といったものを、次の撮影資金に充てる目的でファンに流通させるビジネススキームが確立されている。
ファンの間ではそれらは一時的な資産として見る傾向もあり、一定期間保有後転売するという商流があると言う。
▲マリリン・モンロー着用のドレス
かつてハリウッドオークションではオードリー・ヘップバーンの衣装が4億8000万円、スターウォーズのR2-D2が3億4000万円、オズの魔法使いのハイヒールが6700万円で落札されている。
日本のオークション市場は1兆849億円、日本のアニメ市場が1兆4900億円との試算を出し、「そのうち海外ライセンスによるものは393億円しかない。これらを底上げして外貨獲得につなげたい」(菅野康一COO)。
日本からは前田家ゆかりの名刀や初音ミクの限定浮世絵などの出品を予定している。
第443号(2018/07/10発行)4面