ソフマップ ベクトルと提携・女性客獲得へ
2018年08月25日
・ソフマップが古着の店頭買取りに参入
・古着のベクトルと提携して行う
・店頭での買取りに抵抗がある層にはアプリでリーチする方針
古着の店頭買取りに参入
ベクトルと提携・女性客獲得へ
古着宅配買取も今後検討
ソフマップはこれまでPCやスマホ等のデジタル機器を中心とした買取りを行ってきた。
ベクトルとの提携で同社は新たに衣料品・バッグ・財布などのブランドアイテムの買取を開始した。
店頭に専用のブースを設け、預かった商品はベクトルが査定・買取を行う。
古着の買い取りを通じて、ソフマップは新規の女性顧客の獲得を狙う。
買取り専用ブースを設けるのは横浜ビブレ店と大宮店の2店舗で、「どちらも出店しているビルが女性をメインターゲットとするファッションビル」(ビックカメラグループ・広報担当社)の為だ。
今後サービス認知とニーズが高まれば、ベクトルが運営する古着の宅配買取サービス「フクロウ」の買取りキットをグループ店舗に設置していくことも検討すると言う。
一方、ベクトルも4店舗でソフマップのデジタル家電に特化した買取りシステムを導入し、店舗でPC・カメラ・携帯・ゲームソフトなどの買取りを行う。
これにより男性を中心とした新規顧客の獲得を見込む。
買い取った商品はソフマップに送る為、両社にとって各々が欲しい商材の中古品仕入れルート拡大に繋がる。
▲衣料買取カウンターのイメージ
厳しい店頭買取りアプリで巻き返す
またソフマップは7月26日にはPCやスマホ、ゲームを対象にした買取アプリ「ラクウル」をリリースした。
ネットを通じた買取り強化に加え、新品販売を行うビックカメラグループとしての強みを活かし、買い替え顧客への積極的なアプローチに役立てていく。
新品購入者を対象にこれまで有料だった買取りキットの無料配布をビックカメラの都内4店舗にて開始。
アプリにより手軽な買取り体験を提案することで買い替えの促進を図る。
サービス開始の背景には「店頭買取りの厳しい状況」(ソフマップ・渡辺武志社長)があると言う。
一方で近時の買取アプリの流行に着目。
店頭での買取りに不慣れな層がアプリに流れていたとし、この層を取り込みたい考えだ。
同社はすでにネット買取り事業を行っているが、ラクウルを通じて件数ベースでその5~7倍を目指すと話した。
▲7月26日にビックカメラ有楽町店でラクウル開始セレモニーを開催
第445号(2018/08/10発行)24面